チェルシーvs川崎フロンターレに見た日本と海外との差
7月19日に行われたチェルシーvs川崎フロンターレの一戦。
後半終了間際、中村憲剛選手のループパスに飛び込んだ、レアンドロ・ダミアン選手がヘディングで決め、1-0で川崎が勝利した。
結果は川崎の勝利。しかし、チェルシーが見せたあるプレーの質に、日本との差を感じた試合でもあった。
予測・動き出しの速さに感じた質の高さ
動き出しの速さ、特に「3人目の動き」に大きな違いが見られたのに注目した。
次のプレーを予測し、自分がボールを受けるための動き出しの差だ。
ボール保持者(と受け手)以外の選手が、ボールを持っている選手が何をするかを予測し、迷いなく動き出している。
そんなシーンがチェルシーでは当たり前のように繰り返される。いわゆる「3人目の動き」だ。
3人目の選手の動き出しが速いため、ボールを受ける時にはスピードに乗っていて、より優位な場所で受けることが可能となる。
それは、ペナルティーエリア付近であっても、DFからのロングボールであっても変わることはない。
動き出しの質によって、相手の一歩先でボールを受けることができる。そのため、縦への推進力が増し、攻撃に迫力が出る。
そこに差を感じ、そこに魅力を感じた。
チェルシーは若い選手中心だったのだから、日本と海外とでは埋めがたい差があるのだと感じた。
そして、その「3人目の動き」をしている選手が同時に複数いるのだから、守備側視点で見ると捕まえきれないのも無理はない。
日本と海外で変わらないもの
では、試合を通して川崎とチェルシーで変わらなかったものはあったか。
もちろんあった。何せ1-0で勝利しているのだから、劣っていることだらけではない。
変わらないもの、それは、トラップ・パスの精度などの技術面だ。
アイディアの差はあるものの、技術に関してはそれほど差はないと言っていいと思う。
技術面は世界に追いつきつつある。
同時期に行われたマンチェスター・C vs 横浜F・マリノスの試合でも、動き出しの質で差が多く見られた。
ボールを扱う技術以外のオフ・ザ・ボールの動きの質に差を感じた今回の試合。
その質は、私たちが携わるジュニア、ジュニアユースの年代から学ぶ事が必要であるのは言うまでもない。
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