マンチェスター・シティーのセオリー


N: 現代サッカーのSBに求められているお手本のような攻撃参加をするアカンジ選手!
GKからパスをもらって、中へドリブルするプレーが謎なんですが。
守備意識の高い杉浦コーチはなんと言う?

S: 自分の能力がわかっていて運べる場所まで運んだ。
奪われるかどうかの場面になる前にパスを出し、さらにスペースへのランニング。
おそらくボランチの場所に味方はいなく、スペースがあっての判断だと思います。
しっかり身体でボールを隠しながら最初のDFをふりきってますよね。
身体能力が高いから成り立つとは思います。
ようは一か八かではないって事で。
その状況でチームで点を取るための最善の判断・選択をした結果、このプレーになったんだと思います。

N: 最初の中へ入りながらのドリブルスタートが危険過ぎて恐いと思ってしまって。
「外側から抜いてくれよー」と、言いたくなってしまう。
最後のボックス内へのランニングは観ていてワクワクします!

S: まず前を向くトラップがリスクがあると判断して後ろ向きのトラップ。
そこから右足で外側にターンする選択もありえたんでしょうけど、そのリスクの方が大きいと思ったのではないでしょうか。
そもそも自分のゴール側にあれだけ相手がいたら下げる事もできないし、唯一近くにサポートにきていた味方にはマークついてたので、クリアでもいい場面かもしれないですね。

海外サッカーをよく観るサッカー通、EVOの戦術担当の六車コーチはこれをどう見ますか?

M: シティの練り込まれた戦術です!
シティだとこのプレーはセオリー通りで外に逃げるのはNG
①縦パスのみに限定されるので狙われやすい、その他の選手の状況把握ができない、縦パスも有効的ではない
②グリーリッシュが開いてポジションを取るのが固定されているため縦パスも背中をゴールに向けたままボールを受けることになる
①②の状況のためメリットなし
中に流れることで右足でボールキープしながらドリブル(左からのプレスに対して遠い足)、縦パス、サイドチェンジ、クリアが可能
※アカンジ右利き
外回りより選択肢を選びながらプレーができる。
この選択の中からドリブル突破(左手ブロックの右足キープ)を選んでチャンスに繋がったのがこのプレーです。
カンセロはこれができなくて試合中ずっと注意され続けてそれでもできずベンチ(ローン移籍)になりました

N: 短期的な視点で考えると危険なプレーに見えますが、ゴールまでの道筋で考えると正解だったことが納得できました。
サッカーのセオリーはもちろんあるけど、チーム・監督によってセオリーは変わりますからね。
幅広い知識、新旧のセオリーからベストを選択してチームに落とし込むコーチが理想ですね。そんなチームをEVOは目指したいですね!

EVO Football Club

EVO Football Club(エヴォ エフシー)は 静岡のジュニアユース立ち上げを目標に活動しているチーム。 everyoneの「みんなと」、evolutionの「進化」を意味します。個の能力と戦術をしっかりと浸透させた近代サッカーを表現しよう!

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